女性の抜け毛に現れるサインとは？異常な毛の見分け方や対策について

「最近抜け毛が増えてきた」「抜け毛と病気の関係性が気になる」
このように、突然の抜け毛に悩んでいる方も多いはずです。
特に女性の場合、髪が長く目立つため抜け毛の量が多く感じることもあります。

そこで今回は、正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方や頭皮に現れるサイン、セルフケア方法についてご紹介します。

女性の抜け毛に大きく関わる「女性ホルモン」とは

女性ホルモンとは、卵巣から分泌される「エストロゲン」「プロゲステロン」のことです。「エストロゲン」は女性らしい身体作り関わる働き、「プロゲステロン」は妊娠に関わる働きを持ち、月経周期に合わせてそれぞれの分泌量が変化します。

特にエストロゲンは、ヘアサイクルや髪のハリツヤにも影響を与えるため、分泌量が減少すると抜け毛につながってしまうのです。

女性の抜け毛に多い原因

ここでは、女性の抜け毛に多い代表的な原因をご紹介します。

出産

出産に伴いエストロゲンが減少するため、抜け毛の原因になります。また、妊娠中のホルモンバランスの影響により抜けていなかった髪も同時に抜けるため、1日の抜け毛量が増加します。
産後の抜け毛は「産後はげ」と呼ばれますが、症状は一時的なもので半年から1年程度で回復することが多いです。

加齢

加齢が進むと、エストロゲンを排出する卵巣の機能が低下し、ホルモン産生ができなくなることで抜け毛につながります。
また、加齢による動脈硬化から生じる血行不良や甲状腺機能低下も原因となるため、日ごろから体調管理を意識しておくことが大切です。

頭皮の血行不良

頭皮の血行不良が起こると、毛根へ栄養が届かなくなり抜け毛が起こります。
症状の放置は、首こりや肩こりなど更なる血行不良を招く悪循環につながるため、早めに対策をとる必要があります。

過度なダイエット

若い女性がやりがちな過剰なダイエットも髪の毛に影響を与えます。
例えば、食事制限による栄養不足では、毛根が弱ってしまい抜け毛につながったり、髪の毛が細くなったりします。頭皮の健康を守るためには、無理のないダイエットを心がけることが大切です。

パーマ・ヘアカラー

パーマやカラーは髪の毛のキューティクルを剥がし、毛の強度や弾力性を低下させたり、水分や油分を失わせたりします。
また、使用する薬剤が刺激となり炎症を起こすこともあるため、肌が弱い方や染みやすい方は事前に美容師に伝えておくと良いです。

頭皮の乾燥

頭皮の乾燥は、バリア機能の低下や炎症を引き起こします。
乾燥の原因はさまざまですが、肌に合わないヘアケア用品の使用やシャンプーのし過ぎなどがあげられます。
また、髪の長い女性の場合、ドライヤーが面倒で自然乾燥をしている方も多いですが、自然乾燥は頭皮内部の水分蒸発を招くため、頭皮環境を悪化させる原因となります。

不規則な生活習慣

不規則な生活習慣は、ホルモンバランスの乱れや血行不良、頭皮環境の悪化による抜け毛を引き起こします。
例えば、日常的な夜更かし、偏った食事、過度な喫煙などの習慣に心あたりがある場合は、改善を意識しましょう。

薬の副作用や病気・アレルギー疾患

抗がん剤の副作用や病気、アレルギー疾患がある場合、薄毛の原因となる可能性があります。
例えば、薄毛症状を伴う病気の例としては、次のようなものがあります。

びまん性脱毛症・FAGA

びまん性脱毛症は、女性の脱毛症状を示す際に最も広い意味で用いられる名称です。
びまん性脱毛症の種類は、「FAGA（FPHL：女性型脱毛症）」「慢性休止期脱毛」「膠原病」「慢性甲状腺炎」など全身性疾患が伴う脱毛から、貧血やその他の消耗性疾患で生じる脱毛、ホルモン補充療法や薬剤など治療の影響による脱毛まで幅広いです。

詳しくは、「びまん性脱毛症について」と「FAGA：女性の脱毛症」についてのページをご覧ください。

円形脱毛症

円形脱毛症とは、部分的に円形の脱毛がみられることです。症状は突然起こり、自己免疫疾患やストレス、栄養不良が原因といわれています。
軽度の場合は、自然治癒のみで治る傾向にありますが、進行が進んだり再発したりした場合は治りにくいため、クリニックでの専門的な治療がおすすめです。

抜毛症

抜毛症は、自分の毛髪を無意識に抜いてしまう精神障害の一種です。
主な原因はストレスと考えられており、生じる緊張や不安を和らげようと行為を繰り返してしまうことが特徴です。症状を放置していると慢性化する可能性もあるため、早めに適切な治療を受ける必要があります。

ウィルAGAクリニックレディースでは、円形脱毛症や抜毛症による薄毛症状の治療も可能です。ただし、根本治療ではなく薄毛の対症療法となるため、担当医と相談の上で並行した治療を行います。詳しくは、ご来院時にご相談ください。

正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方

通常、髪の毛は「成長期」「休止期」「退行期」のヘアサイクルに従って、毛の生え変わりを繰り返します。そのため、健康な頭皮でも抜け毛が生じることがあり、異常な抜け毛なのか判断が難しい場合もあります。
ここでは、抜け毛を見分ける際に確認すべきポイントをご紹介します。

抜け毛の本数

一般的に、健康な状態でも1日50～100本ほど抜け毛は生じます。抜ける本数は季節によっても異なり、夏～秋は150本ほど、冬～春は80本ほどになります。従って、200本以下なら問題ないですが、2～300本以上の抜け毛がみられる場合は異常かもしれません。

抜け毛量を確認する方法としては、浴室の排水溝や枕元に落ちている毛の量をみてみると良いです。シャンプーの度に排水溝が詰まったり、枕元に数十本の抜け毛があったりする方はAGAの可能性があるので、専門医へ相談してみてください。

毛根の形

毛根とは、抜け毛の根本の丸くなっている部分のことです。
正常な抜け毛の場合、毛根は黒くふくらみがありますが、毛根鞘がない、ひげのように細い、毛根自体がない形の場合は、頭皮の乾燥や栄養不足が生じている異常な毛と判断できます。

毛髪の太さ

生まれつき髪の毛が細い場合は問題ありませんが、大人になってから細さが気になりだした場合は、加齢やストレス、FAGAが原因となっている可能性があります。

太さを確認したい場合は、下記の方法を試してみてください。

髪や頭皮に現れる女性の抜け毛のサイン

抜け毛が増えてきた女性には、いくつかのサインが髪や頭皮に現れます。ここでは、代表的なサインと考えられる原因について解説します。

頭皮がべたつく

頭皮がべたついている場合、皮脂の過剰分泌が起こっている可能性があります。通常、皮脂は頭皮乾燥を防ぐ役割を担っていますが、過剰に分泌されると毛の成長を防ぐ要因となり抜け毛を引き起こします。

また、べたつきにより湿疹や炎症が起こると、頭皮にカビが増殖する「脂漏性皮膚炎」に発展する可能性があります。脂漏性皮膚炎になると、ステロイドや抗真菌薬で治す必要があるため、早めに医療機関へ相談するようにしましょう。

くせ毛・切れ毛が増えた

くせ毛や切れ毛が増えたと感じる場合は、紫外線やヘアカラー、アイロンなどによるダメージが蓄積されています。
通常、髪にはキューティクルと呼ばれる毛髪を保護する層がありますが、外部刺激によって剥がれ落ちてしまうため抜け毛につながるのです。

フケが多い

フケが多くなったと感じる場合、頭皮のターンオーバーが乱れている可能性があります。
乱れの原因はフケの状態によって異なり、乾燥しているフケは皮脂の分泌減少、べたつきがあるフケは皮脂の過剰分泌が原因となります。

【年代別】女性の抜け毛の変化

女性の抜け毛は、ホルモンバランスの影響を受けやすいため、年代ごとに症状や特徴が異なります。
ここでは、抜け毛が多くなる30～40代と50代以降でどのような変化があるのか解説します。

30～40代

30～40代の抜け毛は、出産によるホルモンバランスの乱れや生活習慣の変化が原因に多いです。また、加齢からくる頭皮の老化も生じるため、分け目が目立ったりボリュームが減ったりします。

50代以降

50代以降の抜け毛では、更年期障害による抜け毛が目立つようになります。
更年期障害とは、卵巣の機能低下に伴い生じるホルモンバランスの乱れのことです。症状がみられるようになるとエストロゲンの働きが弱まるため、頭皮が乾燥しやすくなったり、血行不良が起こったりなど抜け毛の原因となるトラブルが増加します。

自宅でできる女性の抜け毛防止・対策

日常的に抜け毛対策を行うことで、軽度の症状改善や抜け毛予防が叶います。
ここでは、女性におすすめの自宅でできる対策方法をご紹介します。

睡眠習慣改善

毛髪の成長には、睡眠中に多く分泌される「成長ホルモン」が深く関係します。成長ホルモンの分泌を促し抜け毛を予防するためには、1日７～８時間程度の睡眠を心がけるようにしましょう。
また、睡眠時間だけでなく睡眠の質自体を向上させることも大切です。就寝前のスマホの使用を控えたり、身体をリラックスさせたりすることで、質の良い睡眠を確保できるようになります。

ストレスの軽減

ストレスは、ホルモンバランスの乱れや血行不良などを引き起こし、抜け毛の原因になります。ストレスを溜めないようにするには、運動やストレッチ、長めの入浴などを取り入れることが大切です。
ほかにも、友人に会ったり趣味を見つけたりなど、自分に合う方法でストレス軽減をしましょう。

食生活改善

お菓子の食べ過ぎやインスタント食品の摂取などの偏った食生活は、栄養不足による抜け毛を引き起こします。抜け毛を防ぐためには、食事を改善し内側からの栄養補給を意識することが大切です。

食事改善の際は、髪の成長に作用する「タンパク質」「ビタミンＢ群」「亜鉛」を積極的に摂取すると良いです。また、水分不足も抜け毛の原因となるため、1日２Ｌの水分摂取を心がけて乾燥や血行不良を防ぐようにしましょう。

紫外線を避ける

紫外線は、頭皮に乾燥や炎症などのダメージを与えるため、外出時は日傘をさしたりスプレータイプの日焼け止めを頭皮に使用したりすると良いです。
帽子による紫外線予防も効果的ですが、夏場に使用すると蒸れによる菌の繁殖リスクを高めるため、こまめに汗をふいたり風を通したりして、清潔な状態を保っておくことが大切です。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージをすることで、血液やリンパの流れを促進されるためおすすめです。
以下では、手軽にできる頭皮マッサージをご紹介します。

適切なシャンプーの使用

抜け毛の原因が分からない場合、シャンプーを変えることで改善する可能性があります。その際は、刺激の少ない成分や育毛効果のあるシャンプーを導入してみましょう。

また、どのシャンプーが良いか分からない場合は、ウィルAGAクリニック監修シャンプー「STEMS」がおすすめです。STEMSは、肌に優しいアミノ酸と育毛効果のあるヒト毛根細胞順化培養液配合の低刺激育毛シャンプーです。
また、頭皮状態を改善させる「RICH BLACK」、美しい毛髪に導く「RICH PREMIUM」の2種類があり、お悩みに合わせて選ぶことができます。

頭皮を清潔に保つ

髪が長い女性の中では、1日に何度もシャンプーをする人も見受けられます。頭皮状態を清潔に保つことは大切ですが、過度に汚れを落とすと頭皮の乾燥につながるため、注意が必要です。

セルフケアで抜け毛に効果がない場合はどうする？

セルフケアで効果がみられない場合は、早めに薄毛治療専門クリニックに受診するようにしましょう。
クリニックでは、症状をしっかりと診断した上で治療を行うため、抜け毛の原因究明や根本改善が期待できます。また、専門的な毛髪再生治療も可能ですので、抜け毛に悩んでいる方は一度受診してみてください。

女性の抜け毛でお悩みならウィルAGAクリニックレディースまで

ウィルAGAクリニックは、女性の抜け毛悩みに特化した治療に対応しています。
治療では、サプリメントや発毛薬、育毛剤などを頭皮状態に合わせてご提案。また、頭皮内部に直接栄養を届けられるメソセラピーも導入し、抜け毛の根本改善を目指します。
軽度の抜け毛やご予算に応じた治療提案も可能ですので、公式HPよりお気軽にご相談ください。

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