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円形脱毛症は、突然髪の毛が円形に抜け落ちる脱毛症で、女性でも悩んでいる人が多い疾患です。
原因はさまざまで、自己免疫疾患やストレス、出産後のホルモン変化などが関与しているとされています。重症の場合は頭部の広範囲にわたって脱毛が見られることもあります。
しかし、適切に治療を行えば、円形脱毛症の症状を緩和・改善させることが可能です。
本記事では、女性の円形脱毛症の原因と具体的な治療方法について詳しく解説します。あわせて、女性の円形脱毛症とFAGA(女性男性型脱毛症)との関係性についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
円形脱毛症とは、髪の毛が突然円形や楕円形に抜け落ちる疾患で、一般的には「10円ハゲ」とも呼ばれています。
円形脱毛症の主な症状は、その名の通り、円形状に10円玉くらいのごく狭い範囲で髪がごっそりと抜けてしまうことがあげられますが、その他にも特徴的な症状があります。初期・進行中・回復期で見られる特徴的な症状についてまとめました。
円形脱毛症の大きな特徴の一つが、初期段階では小さな脱毛が1〜2箇所程度だったものが、症状が進行するにつれて頭部全体にまで及ぶことです。進行によってどのように症状が変化するのか下記にまとめました。
通常型は、80%程度の患者において発症後1年以内に毛髪が回復するとされています。しかし、再発する例も見られ、中には回復せず重症に至る場合もあります。
これらのタイプは、治療期間が長くかかる場合が多いです。
参考:
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会
円形脱毛症の原因は、長年ストレスだとされてきましたが、近年研究が進み、ストレス以外の原因についても明らかとなりました。
自己免疫疾患は、本来は自身の体を守る働きをする免疫が、何らかの原因で自分の体を異物だと判断し、攻撃するようになる状態です。
円形脱毛症では、Tリンパ球が毛根を異物と間違えて攻撃してしまうために発症すると考えられています。しかし、なぜTリンパ球が異常を起こしてしまうのか、なぜ毛根を攻撃してしまうのかは未だ明らかになっていないため、今後更なる研究が進むことが期待されます。
妊娠から出産後における女性ホルモンの減少も、原因の一つとされています。
妊娠中、女性の体内では女性ホルモンが通常と比べると増加します。それが、出産後は急激に通常の値に戻るため、妊娠中に抜けなかった髪が一気に抜け一時的に髪が薄くなるとされています。
参考:
妊娠と美|女性心身医学
このような産後脱毛は頭部全体のボリュームダウンが主な症状でが、中には同時に円形脱毛症を発症してしまう場合があるのです。ホルモンバランスだけでなく出産や育児のストレスも円形脱毛症の原因になると考えられています。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、気管支炎などのアトピー性疾患を患っている人は、円形脱毛症を発症しやすいとされています。
円形脱毛症とアトピー素因の関連性が認められた近年の調査結果について下記にまとめます。
参考:
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会
通常、人間はストレスを受けると交感神経が活発になり、心肺を早く動かしたり体温を上げたりすることで身体がストレスと戦う準備をします。
しかし、ストレスが長期に及ぶと交感神経に異常をきたし、血管収縮によって頭部への血流が悪くなり、円形脱毛症につながるとされています。
また、ストレスは、毛根への栄養補給を妨げるだけでなく、自己免疫疾患の原因にもなると言われています。
親や親族に円形脱毛症の人がいると、円形脱毛症になりやすいとされています。
中国で行われた最新の大規模調査によると、円形脱毛症患者(通常型)の約8.4%に同様の症状が見られる家族がいると報告されています。これは親等が近いほど発症率が高いことがわかっています。欧米の調査でも、円形脱毛症患者の一親等の発症率は、二親等以上の家族の10倍の発症率があったという結果が出ています。このことから、円形脱毛症には遺伝的要因が関係する可能性が高いと考えられています。
参考:
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会ガイドライン
円形脱毛症の治療法にはさまざまなものがありますが、中でも医療機関での実施率が高く、かつ女性にも実施可能なものを5つご紹介します。
ステロイド局所注射は、脱毛部分に直接ステロイドを注射する方法です。注射部位に痛みを感じる場合もありますが、軽度の症状(単発型や多発型)に対して非常に効果的であり、医療機関で広く行われています。
局所免疫療法は、脱毛部分に薬剤を塗布して軽いかぶれを引き起こすことで、免疫の攻撃対象を髪から炎症部位へ移し、正常な免疫反応を誘導します。特にS2(脱毛面積が25〜49%)の多発型や全頭型、汎発型など脱毛が広い範囲で見られる症例に効果が期待されます。ただし、意図的に皮膚にかぶれを起こすため、治療は慎重に進めていく必要があります。
ステロイド外用薬は、ステロイドを含む外用薬を使用する治療法です。単発型から融合傾向のない多発型の円形脱毛症に対して推奨されており、多くの医療機関で一般的に行われています。また、科学的根拠に基づいた研究報告が多く、高い効果が期待される治療法でもあります。
かつらの着用は根本的な治療ではありませんが、脱毛部位を紫外線や外傷から保護し、症状の悪化を防ぐ役割があります。そして何より、見た目の悪さを隠すことで自信を取り戻せるという大きなメリットがあります。多発型・全頭型・汎発型の患者に広く推奨されている治療法です。
ミノキシジルは、血管拡張作用や成長因子誘導作用によって発毛を促進する薄毛治療薬です。内服薬と外用薬があり、ともに高い効果が認められています。
特に、内服薬については外用薬よりも効果が高いのが特徴です。ただ、ごくまれに副作用が生じる可能性があるので、定期的な医師の診察が必要です。けれども、ミノキシジル内服薬に関する見識が豊富な医師が処方すれば安全性に問題はないので、安心して使用することが可能です。
参考:
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会ガイドライン
円形脱毛症をより早く治すためにできることはあるのでしょうか?
まずは何より、一人で悩まないことです。
特に女性の場合、円形脱毛症について第三者に相談することを恥ずかしいと感じ、クリニックの受診を躊躇う人も多いでしょう。しかし、円形脱毛症は、治療が遅れると症状が進行し、治療が難しくなることは先ほど解説した通りです。
ゆえに、まずは円形脱毛症を一人で抱え込まず、誰かに相談することが大切です。周囲のサポートを得ることで、心の安定を保つことができ、治療への意欲を低下させないことにつながります。
上記をふまえて、自身の症状が円形脱毛症かセルフチェックしてみましょう。下記に、簡単にできるセルフチェック項目をまとめました。当てはまる項目が多いと円形脱毛症を発症している可能性が高いと言えるでしょう。
参考:
教えて!肌と頭髪 この悩み 「ストレスのせい? 円形脱毛症」|NHK
円形脱毛症を早く治すには、クリニックでの治療が不可欠です。
現在、ドラッグストアには円形脱毛症を治療する塗り薬なども販売されていますが、進行した場合は医療機関で実施される注射や処方薬でなければ治療が難しいケースが多いです。市販薬だけに頼っていては、時間だけが無駄に過ぎてさらに症状を悪化させることになりかねません。より早く治したい場合は医療機関に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
FAGA(女性男性型脱毛症)とは、ホルモンバランスの乱れや男性ホルモンの増加によって引き起こされる女性の進行型脱毛症です。
主な初期症状としては、分け目が広がったように感じたり、頭部全体の髪の毛が細くなって抜けたりします。主な原因はストレスなどによって引き起こされるホルモンバランスの乱れとされています。
症状と原因を見れば、円形脱毛症とは異なる脱毛症であることは一目瞭然ですが、まれにこれらを同時に発症することがあります。例えば、円形脱毛症の原因の一つであるストレスはFAGA(女性男性型脱毛症)の原因にもなりうるため、条件が揃えば一緒に発症する可能性もないとはいえません。
ともに治療が遅れると症状が改善するのに複数年かかる場合があるので、少しでも症状に心当たりがあれば、クリニックに速やかに相談することが大事と言えるでしょう。
ウィルAGAクリニックでは女性の薄毛やFAGA(女性男性型脱毛症)、円形脱毛症などの治療を行っています。
当クリニックでは、ミノキシジル内服薬を用いた治療を実施しており、これまで多くの方にその効果を実感していただいています。また、当クリニックの担当医は女性の薄毛治療の実績が豊富なので、患者様の些細な不安や万が一トラブルが起こった際にも柔軟に対応することが可能です。
また、円形脱毛症で悩む女性には、「自分は円形脱毛症だ」と思ってクリニックを受診した結果、それは誤解で、診察の結果FAGA(女性男性型脱毛症)だったというケースも多々見られます。誤った自己判断を回避するためにも、当クリニックを受診していただき、適切な治療を受けることを強く推奨いたします。